「私は,B'という主張はしていない」と言われても
池田信夫さんが,そのブログのコメント欄で次のように述べているようです。
また某弁護士がわけのわからないことを言っているようです。私が上のコメント欄で「長期雇用を否定する必要はないし、解雇規制をなくしても長期雇用は存在します」と書いているのに、
<長期雇用を禁止し,企業経営者には常により安い賃金での労務の提供を申し出る者に雇用を切り替える義務を負わせる必要が生じてきそうです>
と例によって誰も書いてない話をでっち上げ、「中国」だとか「発展途上国」だとか意味不明の話を書き連ねているようです。
経済学者になりたいのに三田ではなく藤沢に行ってしまう人には判らないのかもしれませんが,「Aという目的を実現するためにBという政策を実行すべきだ」という見解に対し,「Bという政策ではAという目的は実現できない。その論理でAという目的を実現するためにはB'という政策を実行することが必要となろう。しかし,B'という政策には,Cという弊害がある。」という批判って十分あり得る話だと思うのですが,これに対して,「私は,B'という主張はしていない」と言われても,的外れな批判だなあと言わざるを得ません。
なお,池田さんにつきましては,自分の考えと相容れない考えを持つ人物についての呼称,特定方法に関して,社会人として恥じる必要のない程度のものにした方がよいのではないかと思ったりします。「新自由主義者」というラベルはそれ自体悪意を込めた意味を持たないものであるのに対して,「地底人」だの「天下り学者」だの「低学歴」だの「嘘つき」だのというのはそれ自体悪意がこもっているので,前者の使用を問題視する人が後者の使用を平然と行うというのはいかがなものかなあと思ったりします。
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