規制とは,好ましくない結果発生の蓋然性を低下させるものに過ぎない
素手で人を殺す人もいる。スプーンを握りしめて銀行強盗を行おうとする人もいる。でも,そのことは治安維持のための銃規制の必要性を何ら否定しない。
しらふで運転しても交通事故を起こす人は少なからずいる。でも,そのことは交通安全のための飲酒運転規制の必要性を何ら否定しない。
ナンバープレートをつけた自動車に乗っていても,速度違反をする人はいるし,ひき逃げをする人もいる。でも,そのことは交通安全のためのナンバープレート設置の義務づけの必要性を何ら否定しない。
実名を用いながら,自分が敵わないと思った人間を中傷し侮辱してやまない大学教授がいたとしても,そのことはネットの秩序を維持するための匿名表現規制の必要性を何ら否定しない。
規制とは,好ましくない結果発生の蓋然性を低下させるものに過ぎないから,規制を設けても,その好ましくない結果がなおも発生することは通常当然に予定されています。だからといって,その規制は必ずしも無駄ではありません。故に,殺人行為を犯罪行為と位置づけてほぼ全面的にこれを規制する法制度をとっている国々においてなおも殺人事件が発生しているにもかかわらず,殺人行為についての法規制の撤廃を求める声は先進国ではあまり見られません。
「Loi」カテゴリの記事
- 「国家に対する忠誠としての愛国心」の有無は選挙権取得の要件ではない(2010.02.07)
- 年寄名跡の襲名を日本国籍を有する者に限ることと労働基準法第3条(2010.02.06)
- 「他人に暴行を加えた」という理由で行う懲戒解雇の相当性(2010.02.05)
- 労働者の年齢層を入れ替えるための解雇(2010.02.03)
- どこかに就職しなければならないという考え方は古くはない(2010.02.03)
TrackBack
URL TrackBack de cette note:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/13499/46668781
Voici les sites qui parlent de 規制とは,好ましくない結果発生の蓋然性を低下させるものに過ぎない:
Commentaires