経済学者は封建主義特権を問題視しない。
大竹文雄大阪大学教授は「日本人はなぜ市場競争が嫌いか」というコラムをウェブに掲載しています。
市場競争が最も嫌われる要因の一つは、スタートラインの不均衡が大きいということが上げられると思うのです。スタートラインの不均衡を放置した状態で「Winner Takes All」というルールを設定されたら、有利なスタートラインを設定された人は喜ばしいかもしれないけど、不利なスタートラインを設定された人はとてもではないが納得できないということになります。
もちろん、大竹先生は「さまざまな規制や参入障壁」により市場への参入機会を奪われた「市場の競争に入れてもらえない人たち」には配慮してみせるのですが、相続や世襲などの封建主義的な要素による競争条件の不均衡により涙を飲んでいる人たちには配慮していただいてはいないようです。すると、それは、封建主義的な特権を享受しているものとの関係でそのような特権を有していない労働者、小事業主を守る「権利」を、そのような「権利」を獲得することができなかった市民との関係で不均衡だから、廃止するのだと提唱して見せているに過ぎないということになります。そして、それはどのような結末をもたらすのかといえば、封建主義的な特権享受者からの搾取の強化にほかならないでしょう。だから、多くの国民が、封建主義を残したままの市場競争の強化を嫌うのは当然のことです。
そういう意味では、もし、市場競争を強化することを望むのであれば、同時に封建主義的要素の排除を徹底したらいいと思うのです。もっとも、学部卒業後もしばらくは自分で食い扶持を稼ぐ必要のない特権階級に生まれたことがデフォルトの学者先生には、一番難しいことかもしれません。
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