「あの政治家が◯◯であることは事実だ。根拠はないが事実だ。違うというなら本人に聞け。」という政治家
諸井真英さんという埼玉県の県議さんが次のようにつぶやいています。
来月3日のブラジル大統領選は与党後継者の女性候補優勢か。また労働党左派政権が続くのか。まあ左派と言っても日本と違って自国大好き、国旗国歌大好き、隣国大嫌いだけど。
これを素直に読むと、この女性候補が(左派であるにもかかわらず)「自国大好き、国旗国歌大好き、隣国大嫌い」である、あるいは、ブラジル労働党左派政権が「自国大好き、国旗国歌大好き、隣国大嫌い」であり、この女性候補もそうであると摘示しているように見えます。
そこで、「何を根拠にそんなことを言っているのだろう。」とRTしてみたところ、「何のことでしょう?女性候補は優勢ではないのですか?」と返されました。そこで、与党後継者の女性候補が「まあ左派と言っても日本と違って自国大好き、国旗国歌大好き、隣国大嫌い」とする根拠はなんなのかを尋ねたところ、「彼女というよりもLula氏の発言、文章をみているとそう取れますが、そうではない根拠があれば逆に教えてください。」と返されました。
で、Lula大統領が隣国との協調政策を取っていることは著名であり、「隣国大嫌い」であることをうかがわせるような発言、文章は残していないので(サッカーに関することを除く。サッカーでのライバル視=国として大嫌い、ではない。)「つまり、ろくな根拠もなしに、他国の有力大統領候補を、隣国大嫌いと罵ったわけですね」と返したところ、「あなたの根拠は何もない訳ですね。そもそもあなたの発言であなたの知識、理解のなさがよくわかります。ブラジル人は皆隣国大嫌いですよ。ご存じないようですが 」との根拠なき断定がなされました。
しかし、ある国の国民が「皆」特定の国を嫌っているなんてことは、少なくとも思想良心の自由や表現の自由がある程度保障されている国では、まあないわけです。まして、ブラジル左派政権は、南米の経済統合を推し進めようという立場なんですから、「隣国大嫌い」ってわけでもないんだろうなあということは、普通に想像がつきそうなものです(親米軍事独裁政権時代とは違うのですよ。)。
そのあとは、「だから、、、嫌いなんですよ。いい悪いではなくて事実。 」「事実を申し上げているだけなので仕方ありません。政治は現実なのです。 それからはねっ返りが叫ぶのではなく、普通の人がそう叫ぶのが事実です。知っている人ならわかる事ですが」との根拠のないつぶやきばかりが続きます。
いや、「普通の人がそう叫ぶ」のが事実であっても、「労働党左派」に属するロウセフ候補が「隣国大嫌い」であることの根拠には全然なりませんから。
最後は、
私に反論するなら彼女から直接話を聞き、そうではないと言う根拠をお示しになってください。基本的な知識もなく、人に言いがかりをつける人が教壇に立つことの方が私には恐怖です。
との捨て台詞を吐く体たらく。
自民党の右派系の政治家である諸井議員にとっては政治家が「隣国大嫌い」であることは無問題なのかもしれないけど、インテリ系左派(ロウセフ候補は、自国の軍事独裁政権と激しく闘いつつも、博士号までとったインテリ)にとっては、「あいつは隣国大嫌いなんだぜ」なんて断定は、「あいつ馬鹿なんだぜ」と言われているくらい屈辱的なことです。だのに、ろくな根拠もなく、「まあ左派と言っても日本と違って自国大好き、国旗国歌大好き、隣国大嫌いだけど。」と公言しておきながら、その根拠を尋ねられるとしまいには、「私に反論するなら彼女から直接話を聞き、そうではないと言う根拠をお示しになってください。」だなんて、まあいい加減にもほどがあるといった感じです。
まあ、ロウセフ候補は、博士号持ちだから英語は使えると思うし、Twitterアカウントもお持ちだから、お聞きすることは可能なんだけど、「日本の政治家が、あなたのことを『隣国大嫌い』と吹聴しているが、本当か?」と尋ねて、のちのち外交問題に発展しなければいいのですが。
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