最高裁がなぜ給費制の廃止にこだわったのか
最高裁がなぜ給費制の廃止にこだわったのかについては、いろいろな意見が出ているようです。ただ、どれも的を射ていないように思います。
最高裁がなぜ貸与の際に2名の保証人を要求したのか、なぜ地元での修習を希望する地方出身者を縁もゆかりもない地域に配点するのかを考えれば、全く別の答えが出てくるんじゃないかという気がします。
給費制廃止に反対する人たちは、経済的にめぐまれない階層(階級)の出身者が法律家になる道を狭められることは不合理だ
ということを問題視するわけですが、逆に言えば、「経済的にめぐまれない階層(階級)の出身者が法律家になる道を狭め」たいという人々にとっては給費制の廃止というのはまさに合理的だということになります。
「苦労しらずのお坊ちゃんやお嬢ちゃんばかり」の集団において、「経済的にめぐまれない階層(階級)の出身者」というのは異質な存在であり、事務官や書記官などの「使用人」として存在するのはかまわないけど、そういう人たちが自分たちと対等の立場になるのは耐え難いということは、想像に難くありません。法科大学院制度を導入し、修習期間中給費制度を廃止するなどして、法曹資格を得るために必要なコストをどんどん上昇させていけば、そういう異質な人々の新規参入を排除できるわけです。
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Voici les sites qui parlent de: 最高裁がなぜ給費制の廃止にこだわったのか:
» 司法修習の給費制廃止に反対する [街の弁護士日記 SINCE1992]
千葉日報は、11月15日付で 法律家の卵に「借金の足かせ」 司法修習の給費制廃止との記事を掲載している。 今月から司法修習が始まる柏市の黒沢有紀子さん(26)は「法曹になった時点で約600万円の借金は大きな足かせ」と不安を口にする。法科大学院時代に借りた奨学金が、既に300万円ある。学費は高額で、仲間の間ではごく一般的な額。1千万円近い借金を抱える人もいる。大学1年から奨学金をもらっていた友人男... [Lire la suite]
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